家にあるものを捨てに行った。半年に1回ほど家の大掃除をして、要らない服だとか古くなった家電とかをまとめて、地域のごみ処理施設に捨てにいく。半年前にも車がいっぱいになるくらい捨てたはずなのに、また今回も車の荷台がいっぱいになった。よくもまあこんなにも捨てるものが出てくるのかと我ながら驚いてしまう。
ものを捨てるっていうのは精神衛生上とても気持ちのいいものだ。車にぱんぱんに詰めた洋服やら家電やらを処理場に降ろして、車の荷台が空っぽになると、まるで自分の体重が数グラム軽くなったかのような感覚さえある。
最近になって「捨てる」ってなんかすごい大切なことな気がしてきた。若いときは「得る」ことのほうが大切だと思いがちだったし、「捨てる」ことなんて何も考えなくてもよかったけれども、年を重ねるといつまでも「得て」ばかりはいられないし、「とっておく」こともままならなくなってきて、新しくなにかを「得る」ためにも、「捨てる」を上手くやっていかなきゃいけないような気がしてきた。
「捨てるなら得るなよ」って思うかもしれないけど、そういうものでもないんだよな。「全てを失うために/全てを手に入れようぜ/ほら」ってアジカンのゴッチも言ってたよ。ほら。