微炭酸のしょう油

やわらかいところ、刺してもいいですか?

死が近い

「死ぬかもしれない」

 

そんな恐怖に怯えながら日々暮らしている。車に乗るとき、車から降りるとき、家に入るとき、そして「ドア」を開けるとき。「それ」がぼくを襲う。「それ」は目には見えない。ただ突然やってきては、ぼくの体に痛みを与えていく。瞬間的に襲う不可避の痛み。人は何に恐怖するのか。それは「見えないもの」「分からないもの」に恐怖するのではないか。いつやってくるか分からない、そういうものが一番怖い。「それ」はいつでもぼくを狙っている。ぼくは「それ」から逃げることはできない。

 

ちょっと思わせぶりに書いてみたかったが、なんてことはない。「静電気」が怖いのだ。最近とくにひどいのが車のドアをあけるとき。おそるおそる指を近づけてみると、急に「バチッ」となり指先に痛みが走る。昔から静電気に対しては「嫌だな」と思ってはいたが、なんか今年はその頻度も痛みも強烈になっている気がする。

 

本当にこのままだと死ぬんじゃないかまで思っている。ドアノブに触った瞬間に、ストリートファイターブランカにやられたみたいに骨が見えてるんじゃないかとすら思ってる。まだ「大丈夫ですか? 骨見えてましたよ?」と言われてないから、あんまりハッキリとは見えてないのだろうが、いつかドアノブに繋がったまま黒焦げになるんじゃないかとも思っている。

 

なぜ人間の身体にはアースがついていないのだろうか。神の怠慢か。