微炭酸のしょう油

やわらかいところ、刺してもいいですか?

文字拾いとしての生活

散歩に出て、少し考えごとをする。今日は何を書こうかと思いながら足を進める。駅へと続く線路沿いの広場には木が植えてある。木について書くには木への知見が足りなすぎる。光合成をしてるくらいしか知らない。あと火に弱い。

 

ブログを書くようになって、思考をストックするようになった。ブログを書くという行為は、文章をゼロから生み出しているように思われるが実は違う。道に植えてある木のように、書かれるべき文章は実はそこらじゅうに落ちている。我々はそれを拾い上げて、並び替えているだけだ。

 

木、道、空、風、寒さ。風景を凝らして見ると、そこには文字が落ちている。それを拾い集めて接続詞で繋げると、それが文章になる。ぼくらは文字拾いだ。そこにある文字を拾い漏らさないために、日々周りを見渡している。そうやって集めた文字が、文章となり意味をなしてブログになっていく。今日のブログもぜんぶ落ちていた文章でできている。ぼくはそれを並び替えただけだ。よくこんなの落ちてたよ。