微炭酸のしょう油

やわらかいところ、刺してもいいですか?

新しい読書のカタチを提案する

本屋をうろつくのが好きだ。本屋に行っていろいろなコーナーをうろついて、どんな本があるかを見ていくのが好きだ。結局なんにも買わないこともある。立ち読みすらしないこともある。ただ本のタイトルと、表紙と、本の帯を見ているだけでもすごく楽しい。

ちょっと待って。読書というものは文字を読む行為のことを言う。連なった文字が意味をなして、文章は繋がり、物語になっていく。つまり結局は文字である。文字なのである。ということは、タイトルだって文字じゃないか。作者の名前も文字だ。あらすじも、本の帯も文字なのである。

なにが言いたいか。つまるところ、ぼくがやっているこの「本屋をうろつく」という行為も広義の"読書"と言えないかということだ。ぼくは歩きながら本のタイトルや作者の名前、そして本の帯を「読んでいる」のである。そうか、本屋をうろつくことは「読書」だったのか。どうりでワクワクするわけだよ。