SASUKEって感動するよね。一人ひとりの挑戦者をいつの間にか応援していて、彼らがステージを落下するたびに「あああ!!」という声が出てしまっていた。
思えば昔はSASUKEに関して変な見方があったような気がする。「SASUKEオールスターズ」の時代はSASUKEのために仕事を辞める人もいて、それでいてクリア賞金は200万円とかだったので「いや、それじゃ生活できないでしょ」という感じだった。
しかしそれこそ"サスケくん"が出てきたくらいから、SASUKEは「筋肉と知力で攻略するもの」になっていった。今ではサーモンラダーは順手と逆手の「順逆」で持つのが当たり前になっているし、各ステージを攻略するためにどの筋肉を鍛え、どう身体を使っていけばよいのか、それを挑戦者同士で協力しあって、集合知による戦略を立てて攻略するような空気がある。
「なんでこれに命懸けてんだよ」って、べつに思ってもいいのかもしれないけど、彼らを観ているとそんなこと思えなくなってくる。何にもならないからこそ、だからこそとてつもなく崇高で美しい努力がそこにはあって、結果として虚しく散ったとしても挑戦している間は消えないというか。
筋肉バカに心を動かされた夜だった。