例えば「嬉しい」という言葉が表す嬉しさが「1」だとして、「ちょっと嬉しい」だと「0.5」、「めっちゃ嬉しい」だと「3.0」くらいになるとする。そんな感じで「1.82」とかそういう感情を表現するために、我々は単語を繋げて文章を作るのである。
会話をしていると、たまに言葉がすんなりと出ないことがある。このときにぼくは「1.82」を表現するのに、「1.82」になる言葉の組み合わせを考えている。この単語は強いから、「やや」をつけて少し威力を下げたり、意味の幅を出すために「みたいな感じですかね」をつけたりする。その検索時間がコンマ数秒のタイムラグになってしまうような気がしてる。
一方で「1.82」の感情を表現するのに、「1.8」の言葉を使う人がいる。なんなら「2」にしかなってないのに口に出す人がいる。それが悪いわけではない。もっと言えば「2」だとしてもそれを瞬間で出すほうが、コミュニケーションがうまいと言われることもある。
それでもぼくは言葉を操るものとして「1.82」にこだわりたい。いや、ややこだわりたい、みたいな感じの雰囲気を出し気味なニュアンスのやつですかね。
