微炭酸のしょう油

やわらかいところ、刺してもいいですか?

「水曜日のダウンタウン」「MONSTER IDOL」の感想。~アイドルの命はいかに~

遅ればせながら、「水曜日のダウンタウン」の「MONSTER IDOL」という企画を観た。これは安田大サーカスのクロちゃんがアイドルのプロデューサーになり、実際に女の子たちを選抜しアイドルを結成させるという企画だ。

 

一通り観終わって、まあ世間の反応はと言えば、「クロちゃんキモい」やら「クロちゃん最低」やらの言葉で溢れていた。まあ画面に映るクロちゃんの言動や行動には確かに不快感を煽るものもあった。しかしぼくは同時になんとなくべつの感想を抱いていた。

 

例えば、ライオンの檻に女の子が放り込まれる。ライオンは女の子を食べようとする。それを観た観衆は「女の子かわいそう!」と声をあげる。最終的に、女の子は救われ、女の子を食べようとしたライオンはみんなに責められて殺されることになりましたとさ。

 

このときに、「女の子」とか「ライオン」とか「観衆」とか出てきたけど、よく考えればその後ろには「女の子を檻に放り込んだ人」がいるわけで、ぼくは誰よりなによりこの人が気持ち悪い。いや、もっと言えばこの大きな枠組み、仕組みそのものがなんか気持ち悪いと感じてしまう。

 

女の子のまっすぐな気持ちと、ライオンの食欲と、観衆の興味と、いろんな矢印があって、それを上手く組み合わせてきれいな画を描いてる人がいる。表に出てくるのはかわいい女の子の頑張る姿だけど、その後ろでうごめく暗さに引っかかってしまう。

 

BiSH最高だよね。