今週のお題「卒業したいもの」
卒業したいものと少しずれるかもしれないが、人生で繰り返し見る夢がある。それが大学を卒業できないという夢だ。あるときは単位が足りなかったり、あるときは履修をミスっていたり。夢の中で「やばい。このままだとせっかく決まっていた就職も無駄になってしまう」という焦りに追われ、そして起きた瞬間に「ああ、良かった」と安堵する。おそらくは人生で最も大きく感じた不安が大学を卒業できるかどうかだったんだと思う。大学時代は本当に闇だった。暗い底の中で過ごした4年間だった。深夜のラジオだけが救いだった。一睡もできずに迎える朝もあった。本当に卒業できて良かった。暗い夜を超えたら、明るい朝が待っていた。あの夜のことを忘れない。そうやって生きていく。
