常々思っていることなのだが、車でノロノロと法定速度で走っていると「運転が下手」だと言われるのはなぜだ。
一方で、タクシーの運転手。仮にも「運転のプロ」とも言える彼らが、往々にして運転が荒いのはなぜだ。
「運転の上手さ」とは、なにか。基本的に私は運転するときにはほとんどリスクを侵さない。法定速度はできるだけ守りたいし、一時停止はしっかり止まりたいし、黄色信号になりそうならばゆるりとブレーキを踏んでしまいたい。しかしながら、世間一般の「運転上手い」というのは、ある意味で「速く目的地に到達できる」という点を評価しているように思えてならない。
しかしながら思う。「運転の上手さ」とは「安全に目的地に到着する」ことが一番なのではないか。素早い車線変更をして一気に速度をあげる。「はっはっは、抜かしてやったぜ」と言わんばかりの"いかにも"な車が世には蔓延っているが、いやいやちょっと待てと。
仮にもその運転テクニックとやらを駆使したとして、私らとの時間の差はどれほど生まれようか。10分?20分?そんなわずかばかりの時間を「得した」と思い込んでいる彼らが、その数分を生むためにすり減らした神経や集中力は果たしてリターンに見合うコストであろうか。
算数を勉強しろ。