微炭酸のしょう油

くだらなき こともなき世を くだらなく

窓の氷を溶かすためのスプレー

冬の朝、歯を磨き、寝癖を直し、ひげを剃る。さあ家を出る時間だ、と思って玄関のドアを開けて車に乗り込もうとしたときに「車のフロントガラスが凍っていた」ことの絶望感ったらない。

急いでエンジンをかけてエアコンを最大にしてフロントガラスに向ける。もちろんすぐに暖かい風が出てくることはない。諦めて家に戻ってお湯をビニール袋に入れてもってくる。それをフロントガラスにかけるような真似はしない。そういうときにお湯は絶対にかけちゃいけないらしい。だからビニール袋にお湯をいれたまま、その袋をフロントガラスにすべらせるように当てるのだ。そうすると少しの時間をかけて氷は溶けていく。5分ほど格闘してフロントガラスを溶かしてぼくは車に乗り込む。そうしていつも遅刻ギリギリになってしまう。

というわけでこんなアイテムを買った。

 

 

スプレーで溶かすやつ!だ。いやー、これで一瞬にしてガラスの氷は溶けると思っていた。いや、氷は溶けた。めっちゃ溶けた。面白いように溶けていったし、溶かすための時間が大幅に短縮できた。しかし、このスプレー自体がめちゃくちゃ冷てえ。数秒すらも触り続けるのが困難なほど、冬の朝にこのスプレーがキンキンに冷えてやがる。窓の氷を溶かす代償でぼくの指が持ってかれると思った。それほどまでにスプレーは冷たかった。なんだこれ。なにごともタダでは手に入らないということだろうか。だとしてもだろうよ。あんまりだよ。

と、思っていたら原因はスプレーを極寒の車の中に入れていたからだった。今日はちゃんと家の中に入れていたのでぜんぜん冷たくなかった。悪く言ってごめんよ。どっかに書いておいてほしかった。