微炭酸のしょう油

やわらかいところ、刺してもいいですか?

重版なりました~!

何を隠そう、私はAmazonプライム会員なので、日々Amazonプライムビデオを覗いては血まなこになって面白いドラマがないか、面白いアニメがないかを探しておるのだが、新しい扉を開くことはなかなかに勇気がいるものであり、結局のところ今まで観たことのある作品を観てしまうものである。

 

というわけで最近まで観ていたのが「重版出来!」というドラマ。

 

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このドラマは地上波で放送されていたときも毎週録画して観ていたのだが、Amazonプライムビデオで見つけて、久しぶりに観直したところ、これがまた面白くて最終話まで観てしまった。

 

良さを挙げればキリはない。漫画編集者というテーマの面白さもあるけれども、漫画編集という世界だからこそ起こる特殊な出来事の中で、その上で一話ごとに丁寧に取り上げていくのは、とても人間味のある心の揺れ動きだったりするもので、漫画家と編集者、天才と凡人、冷静と情熱、効率と人間性などという様々な題目に対してしっかりと戦い、ほぼ全話を通してハズレのないドラマだったと感じた。

 

さらに言うべきは主役の黒木華の良さ。オダギリジョー荒川良々安田顕松重豊小日向文世も坂口健太郎永山絢斗濱田マリも良かったのだけれども、何よりもまず黒木華が最高だった。編集者の"ヒヨコ"としていろいろなことに真正面からぶつかる、いい意味で「バカ正直」な黒沢心のその「バカ正直さ」が画面からほとばしったのは、彼女の演技があってこそだったと思う。もちろん上に挙げた役者もそれぞれかなりトガったキャラクターを演じていたにも関わらず、すべてが魅力的に感じられたのは、役者の魅力が役の特徴に合致していたからだろう。

 

この作品、放送当時はあまり評判が高いドラマではなかったと聞く。というより一部で爆発的な盛り上がりをみせる一方で、世間への認知度が低かったという印象。しかしながらAmazonプライムビデオ内でも評価はとても高いようだし、Amazonプライム会員の方には是非観てもらいたいドラマである。そして、その代わりに面白いドラマを教えて欲しいものである、なのである。