ちょっと前に「今年が2021年だということに慣れ始めたな」と思っていたのだが、どうやらもう2021年は終わってしまうらしい。
この「今年に慣れる」という感覚に、年々時間が必要になっているように感じている。
20代のうちは、上半期中には「今年」というものを受け入れていた感覚はあったが、30歳を超えるとなんとか今年中にギリギリ「今年を受け入れる」ことができている感覚だ。
もうちょっとしたら、おそらくぼくは「今年」に取り残される。
「やっと2021年に慣れてきたと思ったら、もう2022年だった」なんてことになっていくだろう。
そして一度取り残されたらもう取り戻せない。
子供のときは逆に時間を置き去りにするように生きていた。
生きても生きても時間のほうが追いついてこない。
だから夏休みは永遠のように感じられたし、20分の休み時間にドッチボールをやりに校庭に遊びにいくことができた。
1秒の時間は年々短くなっているように感じている。
それはぼくらが時間に取り残されているからだ。
時間はどんどん進んでいく。
ぼくらのことはいい。
自分の足でゆっくり着いていくから。
未来で待っていてくれ。