微炭酸のしょう油

やわらかいところ、刺してもいいですか?

友だちと遊んだのが楽しすぎた話

地元の友だちが東京に遊びに来るというので、会いに行った。思い起こせばここ最近、男友達と遊んでいないという現実に気づく。基本的には休日は嫁とどこかに出かけるし、誰かと遊ぶとなってもそれは「嫁もセットで」という意味合いとなる。したがって僕が男友達だけで遊ぶというのは、もはや半年ぶりほどのことだった。

男友達と遊んで気づくこと。それはみんなの優しさだった。というかマナーというかルールというか、決まりというか定めというか。まあつまりは誰かがボケたらノるかツッコむかをしてくれるということなのだけれども。これ、この当たり前の流れっていうのが、実はなかなかどうして懐かしさを感じるものだった。

僕はすぐふざける。いつでもどこでも、真面目に会話をしていてもふざけたことを言ってしまう。そしてそれは往々にして伝わらない。欲しい意図のツッコミをもらえない。いや、それを通り越して「何言ってんの?」と思われてしまう。もっと酷い時は「今スベった?」などと言われる。

僕が先日友人と遊んで思ったこと。それは「面白い」はみんなで作るもの、ということだ。あの場では、僕がふざけたことを言うと、それに乗っかるやつがいる、それをツッコむやつがいる。発展させてボケるやつがいる。そして次の瞬間、今度は違う誰かがふざけたことを言っている。最初の「ふざけ」は決してクオリティの高いものでなくても、ノリが、ツッコミが、カブセが、それを「面白い」に変えてくれる。


僕の友人は最高の友人だった。あの日、あの場所は僕にとって楽園だった。そんな人たちで世界がいっぱいになればいいのに。そうすればもう少し、生きていくのに息苦しくなくなるのだろうと思う。



 

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)

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