バラエティ番組で食べ物を扱ったときに出るテロップ。
「この後スタッフが美味しくいただきました」というのが嫌いだ。
「本当は食べてない！」とか「偽善だ！」とかそういうものの前に、単純に気持ち悪い。誰かに投げつけたパイとか、床に落ちた野菜とか。それを誰かが食べることを想像すると、ひどく気分が悪くなる。
もともとは「食べ物を粗末にするな」という苦情に対して「いや、後で食べてるんすよ」という対策らしいが、僕からしたらよっぽど捨ててもらった方がいい。「食べ物を粗末にすること」の不快感よりも、「あれを後で食べてること」の不快感の方が大きい。
逆に言えばもともと苦情を言ってた人たちは、あのテロップを読んで「そうか、食べてるんならな。まあ食べてっから・・・いいか」と言って納得してるのだろうか。というか、その人たちは落ちたものを食べるということだろうか。どこに落ちたものだろうが、誰が触ったものだろうが「食べ物を粗末にしてはいけない」という理由から食べているのだろうか。熱心な3秒ルール信者か。
ある人の苦情に対応したら他の誰かが不快になる。この状況を例えるなら「庭のうんこを隣の庭に投げ入れる」ようなものだ。しかもたぶんだけど、隣の庭の方がたくさんの人が住んでる。少なくとも僕は隣の庭に住んでる。誰かこのうんこをどうにかしてくれ。
食べ物を粗末にするのはいけないことだと思う。
でもだからって「食べればいい」っていうのは万能じゃない。
万能ねぎじゃない。
