微炭酸のしょう油

やわらかいところ、刺してもいいですか?

真実はいつも一つ

今日は職場にてある検定試験を受けた。業務に関する試験ということで、若手職員が集められた中にぼくも参加してきた。この試験を受けることを知らされたのが春ごろで、いつか勉強しなくちゃなあと思っていたらいつのまにか前日になっていた。過去問題集を何問か解いてみるが、これがなかなか難問ばかり。とりあえず何箇所かにマーカーを引いて「わかった気」になっておいた。

 

実際の試験はというと、これがなかなか楽しかった。基本的に知識がなければ解けない問題ばかりなので、「絶対に正解」という自信のある問題はほぼなかった。ただ、ぼくが学生時代に会得した「選択問題のコツ」をフルに発揮することができ、なんだか学生時代に戻ったようで楽しかったのだ。

 

例えば「4択のうち1つだけ主語が違う選択肢はたぶん正解じゃないな」とか、逆に「選択肢の中に反対のことを言ってるものがあれば、そのどっちかが正解だな」とか。そうやって4択の選択肢を3択や2択に減らしていく。あとは「~~しなければならない」みたいに語気が強いものは「全部が全部しなければならないわけじゃないので誤り」みたいなことが多いので弾くとか。これはぼくが行っていた塾の先生から教えてもらった技だ。その先生曰く「国語の長文なんて選択肢だけみてだいたい正解がわかる」らしい。その技を受け継いだことがここで活きてきたというわけだ。

 

試験も終わりに差し掛かる頃、ぼくは思った。試験が終わったあとにどんなコメントを言えばウケるだろうかと。基本的に一緒に受けているのは職場の同僚。たぶんこの試験について感想やら愚痴やらを言い合うことになるだろう。そのときに何かしらの面白いコメントを言いたい。そこでぼくが思いついたのが、「いやー、リスニングがぜんぜん分からなかったわ」と「コンパス持ってくるの忘れて円がうまく書けなかったわ」の2つ。結局このどちらもだれにも言わなかったのだが、どっちのほうが面白かっただろうかを今でもぼくは迷ってしまうのだ。