微炭酸のしょう油

やわらかいところ、刺してもいいですか?

そこらへんに着ていく服がほしい

この前サッカーを観に行くときに、「汚れてもいいリュック」が欲しいなと思った。スタジアムと言ってもほとんど野外。そこまできれいじゃない座席に座り、荷物は座席に下の地べたに置いておかなければならない。ぼくはというと、「でかけるときに持っていくリュック」は2つ持っていたが、これはどこかにちゃんとでかけるときに持っていきたい類のリュックであって、地べたに置きたくはないなと思ったが、代わりがないのでしょうがなく持っていった。

 

思えば、ぼくはいつも「そこらへんに着ていく服」を欲していたように思う。「洋服を買おう」となったとき、人は自分が気に入った服を買う。そしてそれは「お気に入り」となる。それを繰り返したとき、「お気に入りの服」は増えていく。しかし休日コンビニに行くとき、ぼくは着ていく服に迷う。なぜなら部屋には「お気に入りの服」しかないからだ。ちょっとそこまで着ていくだけでも、一回着たら洗濯しなくちゃいけない。少ししか着てないのに洗濯するのはもったいない。服は、一回洗濯するごとにライフが減っていくように思われる。だからそこらへんに行くときには「お気に入りの服」ではなく、「そこらへんに着ていく服」がほしいのだ。

 

もっと考えてみれば、「おでかけに行く」より「そこらへんに行く」ほうが回数的には多いように思われる。毎週土日があれば、土日のどっちかは予定もなくダラダラすることが多い。そのときにちょっとそこらへんにでかけるときの服こそが、ぼくが求めている究極の服なのである。こうダサくもなく、かっこよくもなく、着ていて疲れず、東に病気の子供あれば行って看病でき、西に疲れた母あれば行ってその稲の束を負うことができ、洗濯してもよれよれにならず、部屋着としてもある程度使えるそういう服が私は欲しい。しまむらにあるのか?