「賞レース」から「マスターたちの祭典」にレベルアップしたと言われるこの番組。自分でレベルアップと言い切ってしまうところがまた凄いところであるが、レベルがアップしてるのかダウンしてるのかは興味ないので、まあいいでしょう。
これまでの賞レースと大きく異る点はそのキャスティング。フットボールアワー、チュートリアル、ブラックマヨネーズ、爆笑問題。マスターと呼ばれる漫才師たちは皆、今やお茶の間を沸かせるテレビスターたちだ。
彼らのネタを観ることができるという意義はあるものの、それって今まで「正月特番」が担ってたものじゃないの、とも思いつつ。そんな「お祭り」は年末のせせこましさよりもお正月の朗らかさのほうが合っていたなあなんて思ったりした。
個人的に面白かったのはメイプル超合金、三四郎、ジャルジャルの三組。奇しくも予選会を上がってきた三組だった。通じて感じたのは「新しいことをしよう」という気概。というより前述のマスターたちが創りあげてしまったものから、どうにかこうにかズラそうとしたゆえの結果だろうか。とにもかくにもそれらが新しい時代の言葉選びと合わさって、大きく笑うことができた。
漫才は死なない。ような気がする。