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微炭酸のしょう油

やわらかいところ、刺してもいいですか?

花火大会は良い

花火大会に行ってきた。ぼくはと言えば打ち上げ花火について、めちゃくちゃ好きってわけでもないのだが、やはりお祭りごとに参加するのはテンションが上がる。子どもだからだろうか。

 

移動手段は何にすんべか

そもそも今回の花火大会はぼくの住んでいる街から少し離れたところで行われた。そのため、なにで行くのが正解なのか少し迷ってしまった。電車で行くのはやっぱり面倒。地方においてはそもそも「最寄り駅」に行くまでも大変な労力がかかる中で、電車とバスを乗り継ぐのは骨の折れる話だ。だからと言って車で行くにしても、花火大会に車で行って大丈夫なのかという不安もある。花火大会のホームページにはしっかりと「なるべく車でのご参加はお控え下さい」と書いてある。とまあ迷ったところでどうしようもない。結果としては、とりあえず車で行って、駐車できなかったら車の中から少し花火が観られればそれでいいかなということになった。

 

普通に駐車場に停められるんかい

一応こちらとしても最大限の努力として、早めに出かけることはした。7時から打ち上げ開始の中で4時に家を出発。ナビに表示される到着予想時刻が「4時30分」くらいだったので、ぼくらが早めに出たことはお分かり頂けるだろう。地方とはいえ、街をあげての花火大会。大渋滞が発生したら7時に間に合わないかも。そもそも駐車はできるのか、という不安の中、途中で寄り道したりなんだりで結局5時前には着いた。予想通りというか会場近くの道は混んでいた。「やはり駐車は無理か・・・」諦めかけていたその瞬間、「花火大会駐車場」の文字を見つけたぼくらはその矢印の通りに道を進め、そして臨時の駐車場になっていた小学校に到着した。ガランガランだった。2時間前に着いたとはいえ、拍子抜けするくらいガランガラン。まあ帰る時は満杯になっていったのだけれども、2時間前に着いたぼくらが停めたときはまだ10台くらいしか停まっていなかった。

 

そろそろ帰る?

打ち上げ開始2時間前とはいえ、屋台はすでに準備されていて、ぼくらのテンションも上がった。河川敷に行くとズラーっと並んだ屋台にまあまあの人混み。去年は神奈川県は厚木の花火大会に参加したのだけれど、それと比べるとヤンキーの比率が高いような気がした。ぼくらといえば、まずはお好み焼きに割り箸をぶっ刺したやつを買い、そして牛ステーキなるものを買ってきた。嫁はやきそばを買って食べていた。少食のぼくらはそれだけでもうお腹がいっぱいだった。嫁はやきそばを残していた。テンションにまかせて屋台で食べ物を買ってしまったがためにすでに満腹、しかし開始までまだ30分以上あった。しかも徐々に雲行きが怪しくなって来ている。嫁からは「ねえ、車に戻って観るっていうのはどう?」という提案までしてきた。こいつ、もう帰りたくなったんじゃないだろうな、と思いつつも、一応「ここからの花火も観たい」と伝えなんとか留まることに。しょうがないので近くにあったデパートで時間を潰すことにした。

 

こっちのが良いわ

デパートで時間を潰し、ついに打ち上げ開始の時間になった。ドンドン!という音と共に打ち上げられる花火。「おおー!」とさすがにテンションがあがるぼくら。でももともと疲れやすい上に人混みが嫌い、屋台の食べ物でお腹いっぱいでちょっとポツポツ雨も降り始めた中で、2人の意見は一致した。「車に戻ろう」。その時刻7時10分、わずか10分間の花火鑑賞だった。車に戻る道中、いろんな人とすれ違った。ヤンキーの集団や浴衣の女の子を連れたカップル、または中高生の集まりはとても楽しそうだった。今日告白したり付き合ったりする子たちは何人いるんだろうか。そんなことをふと思った。知ったこっちゃねえけど。河川敷から少し離れたとき、ある小さな駐車場に人が何人か座っていた。なんだろうと思い、後ろを振り返る。するとさっき別れたはずの花火が空に打ち上がっていた。河川敷から観る花火と比べると少しサイズは小さくなるが、そこからでも十分その大きな輪郭は堪能できた。ぼくらは顔を見合わせてそこにあったちょうどいい段差に腰を下ろした。さきほどの人混みとは違い、ゆっくりと座り、また周りに人がいない。「ああ、こっちのほうが良いわ」と思った。落ち着きながら観る花火は先ほどとは違って見えた、ような気がした。ここにビールがあったら完璧だった。

 

 

みんなあれを観てるんだな。そう思うとなんだか不思議な気持ちになった。でも火薬によって色付けられた火の煌きはとても綺麗だった。夜の暗がりを背景にして、それはとても大きな迫力を携えて咲いては散り、咲いては散った。「花火」とはよく言ったものだ。

 

 

She See Sea

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