微炭酸のしょう油

やわらかいところ、刺してもいいですか?

記憶の計算式が知りたい

覚えようとしなくても覚えてしまうものって多い。

例えば「排他的経済水域」という言葉がある。あれは小学校のときの社会の時間だったか。先生が口にした「排他的経済水域」という言葉を耳にした瞬間、もう二度と忘れないと思った。

これに関しては絶対「音」で覚えているのだろう。漢字で書けばそうでもないが、最初に音で聞いたときの、あの「ハイタテキケイザイスイイキ」の感じ。特に「ハイタテキ」の部分が聞いてて気持ちいいというか、口に出して気持ちいいというか。「声に出して読みたい日本語」という本があったが、声に出して読みたい日本語の第一位は「ハイタテキケイザイスイイキ」だと思う。

そう考えると、記憶に残る条件を式で表すとしたらどうなるのだろう。例えば「印象×回数」で式に表せるとするならば、それぞれにはどういう値が入って、いくつを超えれば記憶に定着するのだろうか。

先の「排他的経済水域」に関して言えば(印象値=100)×(回数=1)のような感じだろうか。逆に覚えにくかったものとしては「recognize」などがある。これは「認識する」という意味があるのだが、この意味がどうしても覚えられなかった。こういう場合は(印象値=1)×(回数=100)のような感じになる。

上の例は適当だが、ここの正確な値が知りたい。覚えにくいものは何回繰り返せば覚えることができるのか、また一回で覚えるくらいに印象値を上げるにはどうすればいいのか。書くのがいいのか、声に出すのがいいのか、はたまた手の甲にタトゥーを掘っていつでも見られるようにすればいいのか(その場合はもう自力で思いだす必要がないだろうが)。ただやっぱり排他的経済水域の例で考えると声に出すのが記憶に残る気もするが、読んだ漫画とかも結構覚えてたりするから分からない。絵とか音とかがいいのだろうか。

記憶とは不思議なものである。覚えようとしなくても覚えてしまうものもあれば、覚えたいのになかなか覚えられないものもある。これだけ色々な研究が進んでるのだから、そろそろその最短距離を導き出せてもいい頃だと思う。まさか出し惜しみしてるんじゃなかろうな。



 

文庫 声に出して読みたい日本語 1 (草思社文庫)

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