今日はとんかつ屋さんの出前を取ろうということになり、電話をした。
プルルルル、プルルルル、プルルルル。
出ない。嫁が電話をしているが、全然電話に出ない。もう7回目のベルは過ぎているので、お店の人が宇多田ヒカルのオートマチックの歌詞に影響されている可能性は消えた。電話番号間違えてるんじゃないかと、もう一度番号を確認してかけてみる。
プルルルル、プルルルル、プルルルル。
出ない。まだ年末年始の休みが終わってないんじゃないだろうかと予想するが、いくらなんでもちょっと休みすぎじゃないかとも思う。学校で非常勤講師をやっている友人が8日まで休みだと言っていたが、いくらなんでも学校の始業式に合わせて営業を開始しているなんてことはないだろうと思う。
プルルルル、プルルルル、プルルルル。
出ない。もはや嫁が「今日は納豆とウインナーでいいか」と言い出した。ぼくは嫌だ。そんな朝ごはんみたいな夕食。もはや口、及び脳みそはとんかつの準備をしてしまっている。ここで納豆ごはんとウインナーを流し込んだ場合に、「おいおい、話が違うじゃないか。こちとら『とんかつ』って聞いてるから、胃にも『もたれ』に気をつけてって連絡しちゃったよ。そういうの困るんだよ。現場のことも考えて動いてくれないと」と体から文句を言われてしまう。
プルルルル、プルルルル、プルルルル。
出ない。ちくしょう。
