「新聞は大人のジャンプだから」
就職活動中にこんなことを言われたことがある。当時はそんなことを言われても、新聞なんて読んでも面白いことないし、定期購読するお金がもったいないし、結局ぜんぜん読むこともなかったのだけれでも、今ではその意味がなんとなく分かる気がする。
「うちも週休3日になればいいのにね」と今日、先輩から声をかけられた。「ヤフーですか?」と返し、世間話が始まった。まあ新聞じゃなくても、テレビやネットニュースでやってる話題ではあるが、ああそういうことかと、少し腑に落ちる部分があった。
新聞なんて面白く無い。今でもそう思ってる。私が読んでいる地方紙では朝日新聞の天声人語にあたるコラムのようなものもあるが、たまに論旨が支離滅裂で文句をつけたくなる。
しかしながら、この新聞をみんな読んでいる、というのも事実である。職場に行けば一回りも二回りも、自分の父親と同い年なんて上司もいる中で仕事をしなくてはならない。そこでときたまに話題になるのが新聞の話題である。よくも分からない話題の中で、ひとまず新聞を読んでいたからついていけたことが何度かあった。そこに意味はある。
ジャンプがなぜ面白いか。今では趣味も多様化し、読む漫画も人それぞれだが、原点は「みんな読んでいるから」というところにあるのではないか。次の日に友だちとおしゃべりする。そのためにジャンプを読んだという部分もあるのではなかろうか。
今日も新聞を読む。とくに面白くはない。