微炭酸のしょう油

やわらかいところ、刺してもいいですか?

本の表紙を折り曲げる

本の表紙を折るのが好きだ。昔は教科書や参考書を買ったら表紙を折るところから始めていたが、最近は普通の本でも表紙を折るようにしている。小説や漫画はさすがにやらないけど、雑誌やノンフィクションものや表紙をしっかりと折り曲げている。

 

表紙を折ることで紙が開きやすくなり、読みやすくなるということもあるだろう。でもそれよりも大きいのは「覚悟」だ。「この本を読む」という覚悟。そんな気持ちを心に決めてしっかりと折り曲げる。

 

そうして少しずつ汚れていく本を見るのが好きだ。

ティモンディの前田がめっちゃ落ち着いている理由

この前YouTubeで観たティモンディの動画が面白かった。

 


今150キロを投げるお笑い芸人がいた!済美高校出身…ティモンディ高岸!


体力測定「日本一」の男!済美高のスーパー左腕…ティモンディ前田

 

最近では「アメトーーク!」等でもよく見る若手のお笑い芸人。ゆっくりとした喋り方でポジティブなことを言うキャラが面白く、若手芸人の中でも注目されているコンビだ。

 

この動画でぼくが面白いと思ったのは、ボケを担当していて150キロのボールを投げられる高岸、ではなく。相方の前田だ。

 

というのも、ティモンディがコンビで「アメトーーク」に出ているとき、高岸はみんなからイジられながら、話を振られてそれに答えるが、前田はある意味「じゃない方芸人」なので目立つ場面は少ない。ただ、他の若手の「じゃない方」が「おれもなにかしなきゃ!」と焦ったり、「おれは"じゃない方"だからいいや」とハナから諦めている感じなのに対して、ティモンディ前田からはすごく冷静で落ち着いた雰囲気を感じていた。

 

なんでそんなに落ち着いているのか、その理由が今回の動画を観てわかった。ティモンディと言えば野球の強豪校、済美高校出身で、150キロのストレートを投げる高岸が有名だが、実は前田も野手として4番を打つ凄腕の強打者、しかもスポーツテストで全国1位になるという経歴の持ち主なのだと言う。

 

つまりティモンディは「150キロ投げるやつ」と「じゃない方」のコンビなのではなく、「150キロ投げるやつ」と「スポーツテスト日本一の4番」という、どっちもすげえやつのコンビだったのだ。

 

動画の中で前田はこんなことを言う。

済美高校の練習メニューの中に、鉄の棒でゴルフボールを打つ練習があるんですけど、重くて細い棒で小さいゴルフボールを毎日打ってると、少しずつ当てれるようになるんですよ。その状態で試合に出ると普通のバットとボールが「こんなズルしていいの!?」と思えるようになる。

もともと野球の世界で才能もあり、努力もしてきた2人。色々な経験の中で厳しい状況に追い込まれたこともあるのではないか。だから2人は、他の芸人が焦ってしまう「アメトーーク!」でも平常心を保っていられるのかもしれない。

 

いやー、なんか謎がとけた気分。ティモンディ前田応援したい。

 

 

 

追記

ティモンディもYouTube始めたみたいです。ぼくはチャンネル登録しました。


#1 ティモンディ YouTube始めます!

手帳は日常の予習復習

この前ちょっと暇な時間ができたので、手帳に最近あったことを書き出してみた。最初はなかなか思い出せなかったが、「この日ってなにやってたんだっけ」と、ひとつずつ思い出して手帳のマスを埋めていった。

 

この「思い出す作業」がなかなか楽しかった。何もしなければただ消えていってしまう記憶が、ひとつずつ整理されていくような気分になった。例えるなら部屋に置きっぱなしにしていた荷物を、ひとつずつ本来の場所へ片付けていくような感覚か。それによって脳の中がすっきりと整理され、また脳の中に新しいスペースが生まれたような気持ちにもなった。

 

手帳とはなんだろう。それは「日常の予習復習」のようなものかもしれないなと思った。学校の授業でも大切なのは、授業を受けたままにしないで、それを復習することだという。手帳に日記を書いていくことも、きっとその日の復習をするような感覚で、頭の中が整理されていくのではないか。

 

 整っていく記憶のひとつひとつが、自分を形成しているのだとすれば、それは自分の破片とも言うべきものだ。ぼくが記憶を見つめているとき、記憶もまたぼくを見つめているのだ。